何があっても動じずに、いつも機嫌の良い自分でありたい──。そうは思っても、自分の機嫌を良い状態でキープすることは意外と大変。もしかしたら他人の機嫌をとるよりも難しいことかもしれません。

今回ご紹介するのは、コミュニケーション心理ライフコーチとして活躍する麻生さいかさんの著書いつもご機嫌でいられる人のモノの言い方大全』(大和出版)

本書より、毎日使わない日はない「言葉」を手段にして、何があっても機嫌良く笑顔で乗り切るヒントを紹介します。

自分がご機嫌でいるためには、周囲を尊重すること

人間の最大の罪は、不機嫌である」。

本書の冒頭で、麻生さんはドイツの文豪・ゲーテの言葉を紹介しています。

不機嫌な人がその場に1人でもいると、周囲の雰囲気は悪くなり、相手を萎縮させ、不機嫌な人自身もイライラしたり悲しくなったりと、みんなが負のループに陥ってしまいかねません。

機嫌良くいるということは、自分だけでなく相手や周囲をも尊重すること。そのために麻生さんがすすめているのは「3秒言葉」。

3秒言葉とは、お互いの本音を見据えつつ、「場の雰囲気、印象、人間関係をガラッと変える、たった3秒ほどの短い一言」です。たった3秒で、今の「こうだよね」という当たり前を変えられるため、できることは多岐にわたります。

(『いつもご機嫌でいられる人のモノの言い方大全』27ページ)

麻生さんは自分らしく輝いている人や、コミュニケーション上手な人、仕事ができる人の共通点を調べていたところ、みんなが同じように「3秒言葉」を使っているという結論にたどりついたのだそうです。

具体的にはどのような言葉なのでしょうか。

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3秒言葉って? 試したい「3秒言葉」3つを紹介
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