リモートワークやハイブリッドワークが浸透しつつあるこのご時世で、かなりお世話になっているのがイヤホンではないでしょうか。

仕事をしながら音楽を聞いたり、オンライン会議で使ったり、パソコンで映画や動画を観たり、はたまた対面でのコミュニケーションに瞬時に切り替えたり…と、ビジネスからエンタメまで、イヤホンを駆使して音情報をシームレスに行き来する使い方が多くなりました。

これまでは、そんな使い方にマッチした、耳を塞がない骨伝導イヤホンが人気でした。日々の“ながら聞き”に最適ということで注目を浴びていたモデルですが、イヤホンとの関わり方が変わるにつれて、次のような課題も見えてきました。

「もっと音質が良ければ…」

「音漏れが気になる」

「音量を上げるとブルブル震えるのでかゆい」

そんな骨伝導イヤホンの悩みを一気に解消してくれるのが、JBL初の空気伝導式を採用した完全ワイヤレスのオープンイヤー型イヤホン「JBL SOUNDGEAR SENSE」なんです!

【「JBL SOUNDGEAR SENSE」はこんな人におすすめ!】

  • 周りの環境音を取り込みたいが、流れてくる音楽も高い音質でしっかり楽しみたい
  • 骨伝導イヤホンの音漏れが気になる
  • 疲れや違和感のない、ずっと着けていられるイヤホンが欲しい

耳を塞がない定番「骨伝導」の課題。イヤホンに求める機能を見直してみた

オンライン会議の音声や音楽を聴きながら、周囲の音をしっかり取り込めるオープンイヤー型イヤホンは、リモートワークのお供にピッタリ。間違いなくビジネスパーソンの選択肢と言えるでしょう。

かくいう筆者も「耳を塞がない定番」とされてきた骨伝導イヤホンを愛用していましたが、使い続けるうちに3つの課題が浮き彫りになってきたのです。

1. 外の音も聞ける「からこそ」満足できなかった音質

まずは、音質面。筆者はもともとイヤホン/ヘッドホンは音質重視で選んできたため、骨伝導イヤホンの音質ではちょっと物足りず

骨伝導タイプでも高音質なものもありますが、確かに会議などで使う分には人の声はよく聴こえます。でも、やはり全体的に音量小さめ&音圧控え目であまり好みではなく、「好きな音楽やエンタメを思い切り楽しみたい!」という場合には不向きでした。

2. オープンイヤー型の縛り「音漏れ問題」

やはり大きい課題が音漏れ問題! 電車での移動時や静かなコワーキングスペースなど、周囲に人がいるときに音楽を聞いていると、「もしかして、私の音漏れてる…?」と気になってしまい、結果骨伝導イヤホンを使わずじまい…なんてことも。

結局、そうしたシーンではインイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンを使うことがほとんどでした。

3. 骨に響く振動に違和感。集中力も途絶えがちに…

そして、最後は装着感。

ネックバンドタイプの骨伝導イヤホンの場合、装着時に圧迫感があります。長時間着けていると、たまに痛みを感じることもしばしば。

また、骨伝導ならではの骨に響く振動も、最初は物珍しくて楽しんでいましたが、使い続けているとなんだか「骨がかゆい」ような違和感が…。

「高音質で装着感が良く、音漏れもほとんどない

こんな贅沢な希望を叶えてくれるイヤホンなんてあるの? と思っていた矢先、登場したのが「JBL SOUNDGEAR SENSE」。筆者が抱えていた不満をすべて解消し、今イヤホンに求める機能を網羅した、夢のようなオープンイヤー型イヤホンなんです!

オープンイヤーの新勢力!「空気伝導式」の完全ワイヤレスイヤホンとは?

JBL初のオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン「JBL SOUNDGEAR SENSE」
JBL初のオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン「JBL SOUNDGEAR SENSE」

JBL SOUNDGEAR SENSE」は、耳を塞がないオープンイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン。オープンイヤー型のトレンドといえば骨伝導式ですが、本製品は「空気伝導式」を採用しています。

空気伝導式とは、簡単に言えば鼓膜に向かってピンポイントで音を届ける方式のこと。耳の近くに小さなスピーカーを設置し、そこから耳に向かって音を出すイメージです。

骨伝導式の場合は、骨を通して音を伝達するため、普段耳で聞く音と異なります。特に低音と高音の周波数は削られてしまうため、音質面の劣化は避けられません。

往来の激しい通りなど、周囲に気を配る必要があるシーンでもしっかり外音を取り込める
往来の激しい通りなど、周囲に気を配る必要があるシーンでもしっかり外音を取り込める

一方、空気伝導式の場合、スピーカーと同じように空気中を通って音が耳に届くため、骨伝導に比べると音質は圧倒的に良好

さらに今回の「JBL SOUNDGEAR SENSE」の特筆すべき点は、独自の「OpenSoundテクノロジー」。スピーカーから耳に向かって音を伝えるのと同時に、逆位相の音をぶつけることで、オープンイヤー型ながら音漏れを最小限に抑えているのだそう。

また、骨伝導イヤホンの多くはネックバンド式。頭のこめかみを挟み込んで骨に音を伝えているため、長時間装着していると痛みを感じたり、振動が気になることもあります。対して空気伝導式は、骨伝導式のように密着させる必要がなく、装着に関するストレスがほとんどありません。

圧迫感もなく開放的。長時間の装着にも適しているというわけです。

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着けていられる、いや着けていたくなる!唯一無二の角度調整機能

では、「JBL SOUNDGEAR SENSE」は何が特別なの? と気になるところ。

空気伝導イヤホンは、小型スピーカーで耳の奥に音を送るため、スピーカーの角度がとても重要になります。

JBL SOUNDGEAR SENSE」は耳掛け式となっていますが、なんとイヤーフックは上下(4段階)と左右に角度の調整が可能。自分の耳の形状に合わせて最適な角度にすることで、ベストな音質を追求できるのです。

上下で聞こえ方を、左右で耳までの距離を調整できるので、自分の耳の形状や聴きたいモードに適したスイートスポットにセットすることが可能。

特にポイントとなるのが上下4段階の角度調整。角度を一番上にすると、耳の穴からスピーカーが遠くなり外音をたっぷり取り込む「外音優先モード」、一番下にすると耳の穴にスピーカーが近くなりイヤホンからの音がよく聴こえる「音楽優先モード」になります。

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角度が一番上のとき。外音をたっぷり取り込める「外音優先モード」
角度が一番上のとき。外音をたっぷり取り込める「外音優先モード」
角度が一番下のとき。イヤホンからの音がよく聴こえる「音楽優先モード」
角度が一番下のとき。イヤホンからの音がよく聴こえる「音楽優先モード」
角度が一番上のとき。外音をたっぷり取り込める「外音優先モード」
角度が一番上のとき。外音をたっぷり取り込める「外音優先モード」
角度が一番下のとき。イヤホンからの音がよく聴こえる「音楽優先モード」
角度が一番下のとき。イヤホンからの音がよく聴こえる「音楽優先モード」

初めは「単なる角度調整か」と侮っていたのですが、これが想像以上にすごい! フィット感はもちろんなのですが、角度によって音の聞こえ方がかなり変わることに驚きました

特に、音楽をしっかり聞きたいときにスピーカーの位置を一番下にすると、周囲の音は抑え気味になりつつも、音楽(特にオープンイヤー型の弱点である低音)がズンズン鼓膜に響くため、インイヤー型イヤホンを着けているような感覚になります。なんだこの新感覚…!

オフィスや外では外音優先モードに、集中したいときやエンタメをしっかり楽しみたいときは音楽優先モードに——。シーンに合わせて使い分けられるのも、この角度調整のおかげです。ありがとうすぎる。

もちろん、角度調整をすることで装着感もアップ。耳への安定感を上げたり、負担を最小限に抑えたりもできるので、長時間の装着時も違和感がありません

付属のアクセサリを使えばネックバンドタイプに早変わり。ワークアウト時の落下防止にも役立つ
付属のアクセサリを使えばネックバンドタイプに早変わり。ワークアウト時の落下防止にも役立つ

なお、JBL SOUNDGEAR SENSE」にはネックバンドが付属しています。これを取り付ければ、イヤホンの落下防止になるので、ワークアウトにも活用できますよ。

音漏れほぼゼロ! もちろん音質はサウンドに妥協しないJBLクオリティ

静かなオフィスでも、音漏れを気にせず着用できる
静かなオフィスでも、音漏れを気にせず着用できる

骨伝導イヤホンに多く採用されるオープンイヤー型は、開放感に溢れ周囲の音も聞こえるメリットがある一方で、密閉されていないからこその周囲への音漏れが大きな課題でした。

オープンイヤー型を採用した「JBL SOUNDGEAR SENSE」の実力やいかに? と気になるところですが、使ってみたところ、自分が心地良いと感じる音量では音漏れはほぼゼロ! 静かな環境で、よっぽど耳を近づけなければ聞こえないレベルで、しっかりと「OpenSoundテクノロジー」が機能しています。

実際にオフィスで音漏れしていないか編集部員に確認したところ、「え、今音楽流れてるんですか?」と聞かれたほど静か。これならば、オフィスやカフェなど周囲に人がいる状況でも気兼ねなく使えそう! と安心感を持てました。

クリエイティブな作業や集中したいシーンでは、流れてくる音をしっかり聴ける「音楽優先モード」に
クリエイティブな作業や集中したいシーンでは、流れてくる音をしっかり聴ける「音楽優先モード」に

音質に関しても、さすがJBLといったメリハリのある音に仕上がっています。搭載されている16.2mmのダイナミックドライバーが、高音から低音までしっかりと鳴らしている印象で、音質に妥協しないJBLのこだわりを感じさせます。

特に低音がタイトで、デジタルサウンドとの相性はバツグン。イヤーフックをベストな角度にセッティングすれば、まるで高性能の大型スピーカーで聴いているかのような臨場感が味わえます。

高音質なので、動画編集や音素材のチェックなど、音質にシビアなクリエイティブな作業にも対応可能でしょう。実際に、筆者もインタビューの文字起こし(録音した音声を聞きながらテキスト化する作業)に使ってみましたが、人の声がクリアに聞こえるためスムーズに文字起こしができました。

専用アプリ「JBL Headphones」のイコライザー設定で、より自分好みの音にカスタマイズできるのもポイント。ほんの少し中音を上げると、ボーカルが際立って個人的にも好きな音に仕上がりました。オープンイヤー型ながら音のクオリティにもこだわれるのはうれしい!

高音質で音漏れゼロ。周囲の音も聞こえて、装着感も軽やか——。1日中着けっぱなしにしていても「心地良い」とすら思えるイヤホンだと感じました。

シームレスなコミュニケーションを実現。ビジネスシーンもフルで使える

JBL SOUNDGEAR SENSE」は、音楽や映画・動画などのエンタメを楽しむだけではありません。ビジネスシーンでも「この機能が欲しかった!」というポイントを、しっかり押さえて活躍してくれるのがいいところ。

イヤホン本体には通話専用の4つのマイクを搭載。内2つはビームフォーミングマイク(特定の方向からの雑音を抑える技術)となっており、声の集音性能をアップ。屋外でも、自分の声をクリアに相手に届けることができます。

また、マルチポイントに対応しており同時に2台のデバイスとBluetooth接続が可能。たとえば、パソコンで動画を見ているときに、スマホに着信があってもワンタッチで切り替えて通話が可能になります。これで大事な通話の取り逃しはありません。

しかも、ケースを開けばすばやくデバイスと接続できる「Sync」機能や、片方だけでも使用できる「デュアルコネクト」などの機能も搭載。使いたいときにすぐに取り出して、シチュエーションに合わせた活用法を選べる、ビジネスパーソンのライフスタイルに寄り添った特長と言えるのではないでしょうか。

不意に声をかけられてもすぐ反応できる。オンライン⇔オフラインのコミュニケーションもシームレスに行き来が可能
不意に声をかけられてもすぐ反応できる。オンライン⇔オフラインのコミュニケーションもシームレスに行き来が可能

ビジネスシーンでのメリットはほかにもあります。

オフィスや自宅での仕事中、イヤホンで音楽を聞いたりオンライン会議をしているときに、同僚や家族に話しかけられても気付かないことがあります。肩を叩かれてやっと気付いて、イヤホンを外して対応する…なんて、誰しもが経験したことがあるはず。

そんなときも、外音をしっかり取り込める「JBL SOUNDGEAR SENSE」なら大丈夫。オープンイヤー型は周囲の音も同時に聞こえるため、オフィスなどで誰かに話しかけられてもすぐに気付くことができます。

JBL SOUNDGEAR SENSE」があれば、“本当の意味”でオンラインとオフラインを自在に行き来しながら、シームレスなコミュニケーションを実現できる——そう確信できました。

「音=情報でありエンタメ!」の欲張り型なら、断然JBLのSOUNDGEAR SENSE

これまで、周囲の音を遮断せず、かつ流れてくる音も聞き逃したくない場合には、音質を犠牲にする必要がありました。でも、音楽や映画の音は高音質じゃなきゃイヤ。そんなワガママを聞いてくれる画期的なツールが「JBL SOUNDGEAR SENSE」です。

正直、「空気伝導式」がどれほどの音質なのかわからなかったのですが、実際に使ってみると、まさに耳元にスピーカーがあるような感じ。ちゃんと音の奥行き感があり、低音から高音までしっかりと表現しています。

それでいて周囲の音も聞こえるので、適度に音に集中しながらも、外界とのコミュニケーションがしっかり取れる…そう、音が情報源であり、エンタメでもある今、これまでありそうでなかった、新しいタイプのイヤホンがようやく登場したんです!

イヤホンを着けたまま仕事や家事をするシーンが増えている今、「JBL SOUNDGEAR SENSE」は“新定番ツール”として押さえておきたいツール。

カラー展開は「ブラック」「ホワイト」の2色。販売価格は2万2000円(税込)で、JBL.comのほか、Amazon.co.jp楽天市場Yahoo!ショッピングなどのオンラインストアで10月13日(金)から購入可能です。

一度体感すると、音の良さと軽い装着感、そして使い勝手の良さに手放せなくなるはず。骨伝導イヤホンユーザーで音質に物足りなさを感じていた方はもちろん、オンもオフもイヤホンが身近なツールとなっている方は、もうほかのイヤホンに戻れなくなるかもしれません。

【「JBL Soundgear Sense」基本スペックまとめ】

・イヤホン本体重さ:左右各約13.1g
・充電ケース重さ:約69.5g
・最大再生時間:約24時間(イヤホン本体約6時間+充電ケース使用約18時間)
・充電時間:約2時間(急速充電15分で約4時間再生可能)
・充電方式:USB Type-C
・カラー展開:「ブラック」「ホワイト」の2色
・防水・防塵:IPS54(汗・雨、屋外での使用も安心なレベル)

Source: JBL / Photo: KOBA