ごーぐる部-「ゼロ(円)から始めるVJ生活」

初級者でWindowsなアニソンVJが自分なりにいろいろ書いた備忘録。Resolume/RekordboxLyric/OBSVJ等の記事が多めだと思います。

RekordboxLyricの投影率を上げる~歌詞を取得するときの設定の工夫~

RekordboxLyric、私も配信やら現場で結構使っているのですが、

 

取得のときにいろいろ設定をいじることにより歌詞を取得できる確率が上昇する、ということに最近気づきました。(人によっては常識かもしれませんが・・・)

 

ということでわたしの経験則から歌詞を取得するときのポイントについてまとめてみました。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

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この辺の記事でRekordboxLyricの歌詞の取得仕様について触れてますが復習。

 

・RekordboxLyricは、曲名、アーティスト、曲の長さからどの歌詞を取得するか判定している。

・データベースとしてプチリリを利用している。

 

petitlyrics.com

 

この2つが今回重要な点です。

 

あと、歌詞が登録されているか?もプチリリで検索するとわかります。

 

お手元にSpotifyがあるって人はSpotifyもプチリリから歌詞を取得して表示する仕様なので、Spotifyで曲を再生して下に歌詞が出てきてかつ再生に合わせて歌詞が動くようならばレコボリリックに対応した「文字同期」か「行同期」の歌詞があることになります。

 


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さて、取得の方法も復習しておきましょう。

 

まず前提として曲解析が終わってない曲の歌詞は取得できません。

曲解析が終わった曲を右クリックして歌詞の取得をするかデッキに読み込むか右クリックで「歌詞の取得」を押すと歌詞の取得が開始されます。

 

ここで取得されればよいのですが、取得がうまくいかないことがあります。

基本的に歌詞の取得の詳細画面を開いて作業することになるのですが、

1曲だけ右クリックして歌詞の取得をクリックすると詳細画面が開きます。

 

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この画面でこの情報で歌詞を取得するよ、ってのを詳細に決められるので、ここを基本的にいじることになります。

 

①情報の表記ゆれを少なくする。&Spotifyと情報をなるべく揃える。

 

いちばん大事な点です。

特にアニメ曲やキャラソンだと

アーティスト名が「キャラ名(CV:〇〇)」とか「ユニット名(〇〇&〇〇)」、もしくは「A&B」と「A,B等の細かい表記の違い」も結構あります。

アーティスト名がアルファベットか日本語か、もありますし、昨今のVTuber曲とかだとアーティスト名が作曲者ってことも珍しくありません。

この表記が曲によって違うために取得できないということはあります。

 

あと曲名も「曲名(Prod.〇〇)」「曲名(feat.〇〇)」とかってこともあります。

ある程度の融通は聞きますが、たまにここが邪魔することはあります。

 

ということで情報を揃えると取得できます。

 

例として。

 

なぜかめちゃくちゃいい曲でリリック出したい曲であるところの色違いの翼って曲があるんですが、この曲なぜかわたしの環境だとリリック出ません。

 

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ですがSpotifyを見る限り、歌詞はあるらしいとのこと。

 


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先ほどの話を見てピンと来た方もいるかもですが、

RekordBoxに取り込んである音源のアーティストが「雪村あおい(井口裕香)&倉上ひなた(阿澄佳奈)」Spotifyでは「あおい(CV:井口裕香),ひなた(CV:阿澄佳奈)」となっています。

①キャラの名字名、②&があるかどうか、③CV:があるかどうかあたりの細かい違いがありますね。

たぶんこれが原因だと思います。

(検索システムの関係上割と実は表記ゆれにも対応してる場合があるのですが、全曲がそうではないみたいです)

 

ということで微修正してみましょう。

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これで取得するようになりました。

 

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特にアニメのキャラクター名がついてる曲や二次元アイドル、ユニット内ユニットなんかはソロアーティストよりもアーティスト名の表記ゆれがさまざまであることが多いので、うまく取得できないってことがあります。

 

Spotifyやプチリリとアーティスト名義を統一してみるほか、声優名オンリーユニット名オンリーとかも試してみるとどこかで当たるかもしれません。

 

ちなみにボカロ曲だとP名の表記がいろいろあるので、場合によっては初音ミク」「鏡音リン等のボカロ名だけをアーティスト名に入れて取得するとうまくいくことがあります。

 

あと、曲の長さですね。これもある程度(±10秒程度)融通が聞くのですが、下一桁までSpotifyと揃えとくと取得するパターンもありました。

 

プチリリ自体がSpotifyから情報を得てることが多いので、基本的にはSpotifyに情報(曲名、アーティスト名、長さ)をそろえるといいかと思います。

 

②「アルバム」の情報を削除する

 

上の説明であるとおり、「アルバム」の情報は必須ではありません。

 

おそらくこの情報はどう使われるかというと・・・特にバンド系のアーティストとかでベストアルバムをリリースするときに収録をし直した結果、テンポ感とかに微妙なずれが起きることがあり、収録アルバムごとに同期歌詞を作成しているパターンがあるため、かと思われます。(あくまで予測)

 

結構特に新しい曲や限定版などが複数あるような場合、もしくはプチリリメーカーで歌詞を作成してすぐくらいはアルバムの情報が検索妨害をしてしまうことがあります。

 

なので、Spotifyやプチリリに歌詞があるのになぜか取得できない場合はアルバムを空欄にすることで取得できることがあります。

 

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上記の曲はネギま!のEDである1000%SPARKING!なのですがリリックがなぜか乗りません。

 

おそらく上記のアーティスト等の表記ゆれが悪さをしているのですが、

 

実は、このぐらいの情報でも歌詞を取得してくれたりします。

 

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特にiTunesやMoraから買うのではなくCDから取り込んだ場合、「〇〇-EP」や「〇〇(初回限定版)」の部分が悪さをして取得できないことは割とあります。

 

自分の環境だとアルバム名入れないくらいのほうが検索もはやかったような・・・?という印象です。

 

盤ごとの微妙なテンポの揺れとかにこだわらない限りは、取得できなかったらアルバムを空欄にしてみる、は試してみるといいでしょう。

 

③カバー曲は元のアーティスト名で取得してみる。

アレンジが大胆じゃない(楽器ぐらいは違うけど曲構成が大きく変わらない)場合は元アーティストを取得時に入れて取得する手はあります。

 

この場合は元の曲の構成に合わせて歌詞を取得しているため、微妙なアレンジやテンポ感で曲と歌詞がリンクしないことがあることだけ注意です。一応要所で曲と歌詞があっているかどうかチェックしておくことをおすすめします。

 

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上記はアイマスカバーのもらい泣きに元アーティスト一青窈を入れた例です。

アイマスカバーは1:56で原曲が4:41なので時間もいじってます。

 

BPMが少し違うのもありちょっとずれますが、十分投影できるレベルです。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ということで、なんかレコボリリックなんか取得しないぞ?のときの対応を載せてみました。

 

基本的にはSpotifyで歌詞が表示されるorプチリリで検索できる、のであればレコボリリックは乗るので、どうしても歌詞を投影したい曲がある!というときは根気よくチャレンジしてみてください。

 

余談

 

また、歌詞がないものはプチリリメーカーで歌詞を自分で入れることでレコボリリックに対応させることができます。

 

実はわたしもプチリリで歌詞を作成することがたまにあるのでその手順についてはまた後日説明します。

アニクラ向けResolume概論 ~2素材使い①~2画面2素材投影(Avenueでも可)

ブラックフライデーでResolumeを買った皆さん、おめでとうございます。

 

特にアニクラとか中心に活躍されてるVJさんでResolumeを買った人でまあ買って思うこと。

 

何に使うんや・・・俺は汎用素材重ねる派じゃないのに・・・

 

たぶん思ってる人多いんじゃないでしょうか。

 

ってことでアニクラ向けのResolumeの記事を落としていこうと思います。

 

まずはじめに・・・

 

Resolumeって絵を重ねるソフトでしょ?絵を重ねたら下の映像見づらくならん?

 

たぶん間違いなくみんな悩んでる問題です。

 

Resolumeを買ったからと言って汎用素材を重ねなさい!エフェクトをかけなさい!

ってわけではないです。

 

Resolumeですが、こういう汎用素材管理/エフェクト以外にも結構いろんな機能がついてまして、人によってはカメラのスイッチング(切り替え)とかにも使ってます。

 

入力もいろいろ扱えて、おそらくなんですがアニクラVJのResolume使いのほとんどはVirtualDJ→(Spout)→Resolume

って感じで使ってると思います。

 

ようはこのSpout自体実はVirtualDJで出してる画面以外にも映像をデッキごとに飛ばせるので、Resolumeをミキサーみたいにすると2画面2素材投影ができるわけです。

 

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そうすると、ハードディスクに投影したいものが2つある、とか曲のコンテンツを示しつつも演出もやりたい、というときなんかにも役立つかと思います。

 

ものは試しで、やってみましょう。

 

機器の接続について

 

まず2画面2素材のやり方ですが、1PCから2箇所に画面出力する感じになります。

 

ほとんどのノートPCにはHDMI端子は1個なので、その他の映像投影端子であるところのminiDPまたはType-CHDMIに変換することになります。

 

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↑こんな感じの変換端子


 

VJがワンオペでやるのであれば、HDMI ②miniDPまたはType-CからHDMIに変換したもの をそれぞれ ①画面1  ②画面2 に繋げば完了ですが、まあ2人以上共演することも多くミキサーを用いる場合も珍しくないです。

 

また、2人目のVJが必ずしも2画面投影するわけでもないのでそのVJのために1画面を2画面に対して投影するためのシステムも必ず必要になってきます。

 

こういうとき、Previewから映像を出せるミキサーがあると非常に便利です。

 

要件としては

①3つ以上の映像入力を受けられる

②2つ以上の映像出力ができる

③映像の入力をシームレスに切り替えられる

 

この条件に相当するのは20万円以下の普及してる映像ミキサーだとV-1HD、V-4EXあたりかと。

 

これらのミキサーを使うと比較的簡便に設営できます。

 

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全体としては以下の感じです

 

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左のVJさんの番手ではPreview→「1」、Output→「2」  右のVJさんの番手ではPreview→「3」Output→「3」にすればOKです。

 

一応V-02HDなどの2入力2出力ミキサーやRGB Link/Atem Miniなどの4入力1出力ミキサーでも2台以上用意すればどうにか交代はできます。

 

ただHDMIがかなりの本数が必要になったり設営も複雑になるのでおすすめはしません。

この構成の場合はHDMIスプリッターといい2つに入力を分配する機器を使います。

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配線は以下の通り。HDMIケーブル7本使います・・・

 

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一応できなくはないですが結構複雑な配線になってしまいますので2素材投影したい人はV-1HD等のミキサーを買うのも検討してみても良いでしょう。

 

2.Virtual DJとResolumeの連携

 

Spoutプラグインの導入については以下の記事を。

 

 

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おそらくこの構成の場合、4Deck以上での運用になるかと思います。

 

おすすめなスキンはデフォルトの4deck/GianB 4 Decks v3あたりです。

 

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実は上記のSpoutプラグインはマスターの他、各デッキの映像をそれぞれ飛ばすことができます。

 

例としてこんな感じ。

 

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これを利用します。

 

ただ、マスターのデッキだけSpoutOutputをOnにするのであればそんなに手間ではないものの、

 

設営のたびに全デッキSpout入れるのめんどい…って人のためにVDJScript書きました。

 

適当なボタンONINIT等に入れて使ってみてください。

 

↓すべてのデッキとマスターデッキのSpoutをON/OFFにする

 

deck 1 video_fx 'SPOUTSENDER' &deck 2 video_fx 'SPOUTSENDER' &deck 3 video_fx 'SPOUTSENDER' &deck 4 video_fx 'SPOUTSENDER' & deck master  video_fx 'SPOUTSENDER'

 

Resolume Avenueの場合

 

Resolume Avenueの場合ですが、ソフトの仕様上1画面投影しかできません。

 

なので2画面以上投影する人はArenaを買いましょう。

 

……

 

というわけではなく、画面1にVirtualDJ、画面2にResolumeを投影する、みたいな運用が可能です。

 

こんな感じです。

 

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VirtualDJの投影先ですが、投影してるところをダブルクリックして小さくし、投影したい画面にドラッグ&ドロップ持ってきて再度ダブルクリックすれば目的の画面で投影できます。

 

Resolumeのほうですが、Resolumeを使って①VirtualDJのMasterを投影する ②各デッキを投影する ③汎用等 の場合分けをします。

 

やり方はいろいろあるのですが、クロスフェーダーを使う場合は以下のような感じで。

 

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Resolumeのクロスフェーダーを使ってあげるといいかと思います。

 

または、横に並べてボタンでトランジションするのもありです。トランジションをふわっと時間かけて行いたいときは、Tバーをちょっとあげて

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あげればOKです。

 

これで、2つのフェーダーを同時に切り替える、またはVirtualDJのフェーダーを動かしながらResolumeのトランジションに振ったボタンをアサインすれば2素材投影ができます。

 

Resolumeの7.7であればResolume上で各レイヤーをモニタリングすることも可能です。

 

やりかたとしては、

 

Previewモニターを右クリックしてDupricate。右下の歯車マークを押してみたいレイヤーをクリックすれば各レイヤーのモニターが出てきます。

 

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例としてこんな感じにすればVirtualDJのDeck1-4をそれぞれ見れます。

 

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2つのフェーダーを同時に動かしたい…!のであればOSC+TouchDesignerを使う方法はあったりします。工夫次第でフェーダー連動のOn/Offもできます。

 

手順が長いので別記事で後日説明します。

 

注意点としてResolumeの画面をVirtualDJに送ることはできません。

 

一応ResolumeにもSpoutOutputがついてるので原理上はResolumeで作った汎用素材の絵をVirtualDJに送ることができるのですが、VirtualDJ→(Spout)→Resolume→(Spout)→Resolume という無限ループが起きます。うっかりVirtualDJの画面をResolumeに投影したままその画面をVirtualDJに戻すと大変なことが起きます。

 

怖いものみたさにやってみるとこんな感じです。

 

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前の絵を維持したまま絵をどんどん作ってくのでカオスな絵になります。

 

もちろん汎用素材を投影する際にVirtualDJのSpoutOutputを切るなど制御上うまいシステムができればいいんですが、おそらく操作間違えるとクラッシュの危険もあるので、おすすめしません。

 

なので素材がないときのママキタボタンとして、「deck ○ load “C:\~~ファイルパス~~” & deck ○ play」あたりをマッピングしておき、VirtualDJ単体でもいざというとき汎用素材をなにかしら投影できるようにしておくことが望まれます。

 

Resolume Arenaの場合

 

Arenaの場合、そもそもが複数画面投影できるので、画面1と画面2両方にResolumeで投影する仕様がおすすめです。

 

ようはVirtualDJ内のクロスフェーダーをあえて使わず、Resolumeのクロスフェーダーを使う運用がおすすめになります。

 

Group機能も使えるので、汎用素材、画面1用、画面2用をGroup化すれば、よりわかりやすい運用が可能です。

 

構成としては2レイヤー×2をそれぞれグループ化し、それぞれを投影する感じになります。

 

下記のような感じです。

 

 

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ちなみに、Resolume Arenaでの複数面制御ですが、Output→Advancedから設定可能です。

 

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「Screen」で出力先の画面を、Sliceで出力するグループを選択するとそれぞれの画面に投影できます。

 

 

これは一例でしかないですが、こんな感じで各自制御しやすいようにしてもらえればOKです。

 

各素材の再生位置の調整はVirtualDJのお皿(プラッター)で行いますが、トランジションはResolume側のMIDIコンで行う感じになります。

 

ResolumeArenaを使うとフェーダーの連携制御などもしやすいと思うので、Arenaを持ってる人は機能を活用できるいい事例の1かと思います。

 

ということで、2画面投影の話でした。プロジェクターを追加で持ち込む、とか画面が複数ある、とかの箱だとこれでいろんな画面が出せるのでやれることが増えると思います。

 

ResolumeArenaを買った人も機能の有効活用ができるでしょう。

 

2画面そもそもないよ・・・って人へ。

 

マスクを使って2素材をキレイに出す記事も書いてみました!よければ見てみてくださいね。

 

 

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アニクラ向けResolume概論 ~2素材使い②~VirtualDJで各デッキ飛ばしをしつつマスクを使う

一応過去にもマスクの使い方はやったのですが、今回はVirtualDJと組み合わせていい感じに1画面2素材出しましょう!という応用的な記事になります。

 

 

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各デッキSpoutのお話は前回記事を参照してください。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

構成としては意外とかんたんで、各デッキSpoutの上に白素材(トランジション素材)を置いて、マスクの状態にすればOK!です。

 

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基本的にはマスクのレイヤーはフル上げにしておいて、その下のレイヤーをON/OFFする感じで制御します。

 

めちゃくちゃ簡単。

 

注意すべきことなのですが、トランジション素材というものは白から黒(もしくは黒から白)に変化するものです。

 

こういうやつですね。

 

booth.pm

 

白素材で形をとっただけものはトランジション素材として適しません。(ようは完全な白、完全な黒になる瞬間がないので、サブ素材の視認性が悪くなる

 

重要なことですが、今回の記事では2素材をうまーく両方とも見せたい!なので、トランジションの最初と最後はしっかりと白と黒にしてあげる必要があります。また、ループで最後まで再生したら最初に戻る仕様にしてると一瞬で素材A→素材Bと切り替わってしまうので、この使い方の場合は再生モードはBounce等にしておくことをおすすめします。

 

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応用編

 

また、Resolumeの録画機能とかをうまく使い、トランジション素材を事前に加工したりすると、一定時間ごとに素材1と2が切り替わるみたいな感じにできます。

黒(数秒静止)→トランジション素材1→白(数秒静止)→トランジション素材2→黒(数秒静止)という流れで事前にトランジション素材を録画してしまうことです。この手の素材をあらかじめ作っておくと、素材1と2がいい感じに切り替わりながら動いてくれますし、各素材を投影してるときマスクが数秒静止するので両素材がより一層見やすくなるかと思います。

 

素材の加工の仕方。

 

まず、白黒にトランジションする素材でTransportの左で一回止め、再生をOnce&Holdに。この状態で録画ボタンを押します。

 

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2~3秒経ったらスタートし、再生して右側に来てストップさせます。

 

また2~3秒か数拍経ったら逆再生します。

 

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これでもとに戻り数秒経つまでをあらかじめ録画します。

 

録画した素材はLayer1にきます。これをマスクの層に入れてあげると使えます。

 

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また、トランジションじゃないマスク素材を使いたい!って場合はSolidColor等をうまく使い、黒い状態の時間と白い状態の時間をうまく調整してあげるといいでしょう。

 

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ほか、任意の白画像をTransformで拡大して行くといい感じのトランジション作れます。Resolumeの機能でTextBlockやShaperを使っても簡易なトランジション素材を生成できます。

ハートとか星とかの簡便なトランジション素材はこれで。

 

以下がTextBlockで星型のトランジション素材を作成した例になります。

 

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ほかにも、SolidColorを使うと、形で下の素材切り取るだけじゃなく、タイミング制御もできます。たとえば、4拍で白から黒へ、みたいな素材を作っておけば、自動で左右フェーダーを切ってくれる感じの制御ができますし、ビートで特定の素材を出すこととかもできます。フェーダーを不用意に動かさなくてもいいのでMIDIコンにも優しいです。

 

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ということで、マスク素材を使って2素材をキレイに見せる方法についてでした。

 

マスク素材をBeatSyncした状態で使うと絵にもリズムがつく+複数素材を普通に重ねるよりもより視認できる状態で出せるので、トランジションを素材をマスクとして使うことはアニクラではかなり有効な表現だと思います。

 

場合にもよりますが、普通に重ねるより見やすい!ということもあったり、トランジション素材の種類によっても見え方が変わってくる面白い機能なので、ぜひ使ってみてくださいね。

作業中にYouTubeを見るのに便利な機能~YouTube P in Pをミニプレーヤーで制御する~

VJプレイには全く関係ない話題なのですが、YouTubeを作業しながら見たい!ってときはP in P(Picture in Picture)が便利ですよね。

 

わたしも作業してるときに小窓で表示したりしてます。

 

ですが、特に作業してるときに次々と最新曲チェックしたい!とかのとき、YouTubeで曲終わるごとに次の動画を検索するのは結構面倒なんですよね。

 

検索に別のワードを入れると再生が止まってしまうしスマートじゃない・・・

 

あとVJとかする上でも、まあ動画を見て色のイメージだけでもざっくり捉えておきたい、ってのがあってMV付きで動画を眺めながら鑑賞するのは結構有効だったりします。実際MVをチラチラと見ると音楽聞くだけじゃわからない発見もあります。おすすめのトレーニング法のひとつでもあります。

 

ので作業してる間にYouTubeを再生したい!できればPVの雰囲気も味わいたい!って人もいるので、一応そのあたりの操作も復習しておきましょう。

 

まず、Picture in Pictureにする方法。

 

適当に動画を再生します。その状態で動画を右ダブルクリックするとピクチャーインピクチャーという項目が出るので、それを押すとYouTubeの画面が分離して前面に来ます。

 

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この状態で例えば上のボックスに次にチェックしたい動画を検索して入れると動画が止まってしまいます。

 

なので、ミニプレーヤーで再生を続けてもらい、動画を次々見るような感じにしましょう。

 

ミニプレーヤーは右下にあります。これを押すとPicture in Pictureはそのままで、検索画面に移行します。

 

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上記のような画面になればOK。

 

次が注意点なんですが、次に再生したい動画を選択するときにサムネイルをクリックすると動画がその動画にすぐ切り替わってミニプレーヤーモードが終わってしまうので、

右上の「キューに追加」で追加しましょう。

 

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これでミニプレーヤーで動画を制御しつつ、Picture in Pictureで動画を再生できるようになりました。

 

あと、YouTubeで動画を再生するとき、ショートカット覚えておくと便利です。

 

•「k」 プレーヤーの一時停止 / 再生。 
•「m」 動画のミュート / ミュート解除。 
•「>」「<」 動画の再生速度変更 
•「左矢印/ 右矢印キー」 5 秒巻き戻し / 早送り。 
•「j」 プレーヤーの 10 秒巻き戻し。 
•「l」 プレーヤーの 10 秒早送り。 

 

一時的に動画止めたい、とか音流れるのを止めたいとかあると思うので、「k」と「m」だけでも覚えておくと便利です。

 

あと、気に入ったMVとかで複数回数再生したいっていうときもあると思います。

そのときには右クリックして「ループ再生」を押せばOK!です

 

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これで作業しながらYouTubeを見るのに便利になりました。

 

ただ、マウスオーバーをすると「タブに戻る」になり暗くなるのでこれが煩わしい場合があると思います。

 

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このときですが、On Top ReplicaかOBS のウィンドウプロジェクターを重ねるとマウスカーソルを重ねても「タブに戻る」が表示されなくなります。

 

github.com

 

On Top Replicaは任意のソフトの表示を複製する便利なソフトです。ResolumeのPreviewを表示する、などの使い方もできるのでVJをやる人は入れとくといいかと。(わたしはResolumeのプレビューやDVJ時などに使ってます)

 

起動してピクチャーインピクチャーなどをクリックするとウィンドウが複製できます。

この複製したウィンドウをピクチャインピクチャの上に隠すように


重ねればOK!です

 

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 OBS Studioの場合は、ウィンドウキャプチャで[Chrome.exe] ピクチャインピクチャを選択し、その後右クリックで変換→画面に合わせる、で画面に合わせてください。

 

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ここまでできたら、画面を右クリックしてウィンドウプロジェクター(プレビュー)を出します。

 

それを重ねればOK!です

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OBSでキャプチャした場合、P in Pの画面が小さければ小さいほど画質が低下する点は注意です。

 

とはいえ、大きくするとじゃまになるので難しいところ。

 

使いやすい大きさで各自調整してもらえれば、と思います。

 

余談ですが、P in Pの画面の上にOBSの全画面プロジェクターを置くことも可能なので、サブディスプレイがある人はこの方法でフルスクリーンで動画見ながら作業することができます。最初の手間はありますが、YouTubeで検索してFボタンでその都度フルスクリーンにするよりスムーズに動画が見れるかと。

 

ということでミニプレーヤーの使い方等でした。覚えておくと便利な機能であるのは確かなので、ぜひ活用してみてください。

 

過去に書いたキャプチャをResolumeやVirtualDJに持っていく記事を組み合わせるとYouTubeをリアルタイムで見ながらVJソフトに持っていけます。原理上YouTubeをVJ素材として利用できるようになりますが自己責任で。

画面キャプチャをVJソフトに持っていく方法いろいろ VirtualDJ/OBS Studio /NDI Screen Capture→Resolume/Grand VJ - ゴーグル部-「ゼロ(円)から始めるVJ生活」

ゼロ(円)から始めるVJ生活 1万円以内ではじめる!VJ環境構築

このブログのタイトル、実は「ゼロ(円)から始めるVJ生活」なんですよね。

 

ってことで、機材やソフトにお金が払える人であれば本格VJソフト入れられるんですがそうでない人も多いと思うので、VJ始める!映像扱いたい!って人向けに予算・用途別にまとめてみました。

 

タイトルにある通り、今日は1万円以内ではじめるVJ環境構築のお話をします

 

要件:

・2素材以上再生できること

・明日VJをしたい、ちょっといじってみたいけどゲーム機本体レベルのお金をすぐに飛ばすのはさすがに・・・な人向けに1万円以内くらいで

 

一応

アニクラ対応】→MVPVなどをある程度横軸でタイミング合わせができるソフト、という基準です。

【汎用向け】→シークバーがいじれなかったり検索した素材を投げたりしづらいのでタイミング合わせにはやや向きません。

①0円コース

なんとあんまり知られてないけどフリーソフトや試用版ソフトを使って0円(無料)で始められる時代になりました!

つまり素材さえあれば明日からできます。

 

・ロゴ入りVirtualDJMacbook/Windows)【アニクラ対応】

 

VirtualDJですが、コントローラーが使えないという制約とロゴが出るという制約があります。逆に言えばそれらに目をつぶれば動画の交互出しと2素材合成はすぐのすぐにできます。

 

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コントローラーが使えないならキーボードで操作すればいいじゃない!って言って作ったキーボードマッピングもございます。

 

試してみましたがアサインが自由性高いので意外とキーボードとマウスだけでもいけます。

 

 

 

機能としては2動画混ぜられるだけなのでアニクラ向きですが、TapによりBPM変えられたり、プラグイン次第で4動画混ぜる機能がついてたり、エフェクトも変色系など使いやすいものが多く、クラブVJでも使えます。

 

右下に赤いロゴが入るので画面等がブラックアウトするResolume/GrandVJよりはじゃまになりませんが、気になる人には気になるかもしれません。スタジオやラウンジ、練習会などでは大いにありですが大きなイベント等で使う場合はライセンス買うなどしてロゴ消したほうがいいでしょう。

 

VLC Media Player + OBS Studio(Windows)【アニクラ対応】

 

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シーンを作ったりと手間は多いですが、配信に使ってる人が多いソフトなので情報がいろいろあったり、画面の一部を切り取ってVJ映像として使うなどいろんなものを画面に持っていけたりします。

 

VLC Media Playerが何でも読めるため、ある意味トップクラスに対応形式の多いVJソフトともいえます。

 

ネックはキーボード等での操作がしづらいこととデッキ切り替えがフェーダーじゃないこと、あとVLCの再生終了後動画が少し止まってしまうことです。

 

あとOBSでクロスフェーダーを運用するのは難しい・・・のでカットかフェードから挙動を選ぶことになります

 

導入の仕方はこちら。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

・VJごっこ2Windows)【アニクラ対応】

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arisane.hatenablog.com

 

2動画再生するだけならこれでOK!操作もかんたん!です。

※2018が最終更新なので、下のYouTubeのところは今のには対応してません

 

MIDIコン使えなかったり、再生速度変更が右クリックやキーボードショートカットからしか行えない、エフェクトかけられないのがネックでいわゆるリップシンクは難しいのですが、スタジオアニクラやDJBar、ラウンジとかでなんか映像ほしいかも・・・なときとか合わせなくてもいいから映像止めないで流したい!って人におすすめです。

 

 

 

対応形式は基本的に.mp4くらいだったと思います。

 

・VirtualDJ+OBS StudioWindows)【アニクラ対応】

 

さいきんOBS Studioがプラグイン入れることでSpoutの送受信に対応したので、連携できるようになりました。組み合わせると汎用素材出せたりキャプチャできたり、ビデオキャプチャが扱いやすかったりとメリットも大きいです。

 

連携の仕方は以下の記事を参照してください。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

iPadiPhone)+ ビデオキャプチャバイス+OBS StudioWindows)【アニクラ対応】

iPad単体をミキサーにつないで動画再生ソフトや動画サイトを立ち上げる・・・が理想なのですが、映像ミキサー自体が高いので、OBSで切り替えるかーみたいな考えです。

 

器具自体にお金はかかってしまうのですが、iPhoneで検索→探してる間はOBSで汎用素材、乗ったら切り替え、みたいな感じでいつもiPhone/iPadで動画見る感覚で操作できるのは大きいです。

 

www.apple.com

 

japanese.engadget.com

 

Lightning→HDMI変換器+HDMIキャプチャ

 

を組み合わせてiPadのフルスクリーンアプリからOBSに映像を伝送し、動画を切り替えるなど見せたくないところだけOBS Studioで汎用素材等を飛ばして隠します。

 

使っているPCがmacbookであれば、Lightningケーブルでつないで設定すればQuickTime等を経由で映像飛ばせます。

 

soundability.tokyo

 

iPadについては2000円コースの欄にある「TouchViZ/ColorCodeVJ」を同様の方法でつないでもいいでしょう。

 

iPadiPhoneをOBS Studioにつなぎ2台切り替え、とかも運用としてはかなりアリです

 

・VDMX(無料版)Mac)【アニクラ対応】

VDMXの制約は他のソフトと異なり設定が保存できないことだけ(つまりロゴが出ない)なので、ポン出し、手動MIXくらいなら無料版でもある程度使えます。

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↑NanoKontrolSample

 

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↑4layer VJ Starter

初期のTemplateの中で一番設定が少なく済むのが「NanoKontrolSample」「4layer VJ Starter」あたりです。デフォルトのエフェクトを無効化したりの手間はありますが、結構な機能が無料版のまま使えるかと。

 

プロジェクト保存や書き出しはできませんが読むことはできるらしいので、VDMX持ってる人にプロジェクト作ってもらいそれをもらうこともできます。

 

・あのタグで待ってるMac)【アニクラ対応】

今は使っている人減りましたがオタク向けに作られたMacbook向けのソフトです。

動画名にアンダーバーでタグを入れていくと次々と関連動画が出てくるという面白い仕様のソフトです。2014が最新更新なので、今後のMacに対応するかは微妙ですが2020発売のM1Macでは動きました。

 

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www.cobaltbombalphaomega.com

 

・Simple VJMac)【アニクラ対応】

これもMac用で2動画切り替えを想定されているVJソフトです。

VJごっこ2くらいのシンプルなソフトをMacで使いたい人には合っているかと思います。

これも一応はM1Macで動きました。

 

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create.kayac.com

 

・GLMixer【Win/Mac】【汎用向け】

 

UIが独特ですがなんと無料ながら3素材以上混ぜることが可能です。

 

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エフェクトやジェネレーターも種々使えたりしますがいかんせんクロスフェーダーがなかったり、操作はしにくいです。

 

(真ん中にある白いところにあるほど絵が濃くなる仕組み)

 

あとBasketSourceなどで複数素材でグリッチっぽい表現ができたりとほんと独特。

 

インスピレーション次第で絵が変わっていく実験的要素も強いVJソフトです

 

一応シークバーもあるもののその独特なUIによりポン出しには向きません。

 

素材作成/加工には良いソフトかもしれません。

 

sourceforge.net

 

・Web VJ(Win/Mac)【アニクラ対応】

sakuraさんという方が実験的に制作してみたツールです。なんとインストール不要、アクセスするだけで使えるVJソフト(?)サイト(?)です。

 

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現場でもしPCがやられてもHDMI挿せるPCとネット環境があればポン出しをなんとか乗り切れます。しかも4Deck読み込みに対応しており再生速度変更もできます。

 

フルスクリーンでの投影法ですが、OutPutを押して別画面にし、投影したい画面にブラウザを持ってきてF11押すだけです。

 

sakuramemo.stars.ne.jp

 

②~500円コース

ワンドリンク以内で始められます。

・100VJiPhone/iPad】【アニクラはセトリあり限定】【汎用向け】(¥120)

 

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app-library.com

 

iPhone用のVJソフトです。iPhoneのストレージの関係上容量の大きいHDDをつなげたり検索したりには向きませんが、セトリありのポン出しや2素材以内の表現であれば直感的に操作できます。

 

また、iPhoneで動くこともありパーティ中に撮影した写真や動画をそのまま使えるというのが特徴です。

 

ネックはiCloud経由じゃないと動画が送れないということ・・・大量の動画素材を転送するにはやや手間がかかります。

 

VJソフト落ちたとき用に予備でミキサーにつないでおいたり、一時的にカメラやロゴ、テキスト等を気軽に扱うVJツールとしても優秀だと思います。エフェクトも意外と充実してる印象です。

 

③1000~10000円コース

ゲームソフトやシャンパンくらいの感覚で始められます。

機能も結構豊富だったりユニークなものが多いです。

 

・SSSVJTool【Win/Mac】【汎用向け】(¥1500)

 

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Sainaさんという方がUnityで作成したVJソフトです。Sound2Lightを用いればマイクからのオートBPMも可能。特徴としてStepSequencerに特化してるのでBPMに連動した表現がしやすく上記のソフトたちよりよりクラブっぽい表現が可能になります。3素材以上の合成も可能です。

 

特徴としてOBS StudioにSpoutで画像を飛ばすことで投影する仕組みを持っているため、他のソフトとの連携がしやすいことが挙げられます。事前に素材をフォルダに入れておく必要はありますが、直感的に操作しやすいUIです。

 

VirtualDJユースの方がRemixに対応するために導入するのもアリな使い方かと。Spoutを通じてVirtualDJで拾えます。

 

PCのスペックはそこそこ必要で、できればGPUがついているノートPC等で運用するのが推奨です。

 

sainakey.booth.pm

 

Early Access版なのでエフェクト等が未実装なところもありますが、これからも更新ある可能性もあり、今後が期待されるソフトの1です。

 

・TouchViZアニクラはセトリあり限定】【汎用向け】(¥1,220)

2素材切替を基本とするiPad向けのソフトです。UIがかっこよく使いやすいのと、エフェクトのパラメーターがいろいろ変更できます。

 

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2素材組み合わせて絵を作りつつ交代でVJするのに向いているソフトです。

 

残念ながらiPhoneでは使えません。

 

動画はiTunesで転送することになるので100VJよりはやや扱いやすいと思います。

 

100VJと同様、iPadでの運用となるので外付けストレージからの読み込みが弱くアニクラ等で運用するにはセトリありの人向けとなります。

 

hexler.net

 

・ColorCodeVJアニクラはセトリあり限定】【汎用向け】(¥2,940

TouchViZをややカジュアルにした感じのソフトです。最初から入ってる素材がいい感じだったり、テキストやロゴ画像が扱えたり、日本語だったりします。説明書も結構丁寧です。

 

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エフェクトはTouchViZより少ないですが、テキストが扱えたり、バンクが多く登録できたり、音楽も同時に再生できるなどTouchViZと少し違う点もあります。

 

汎用素材でオールジャンルのVJをなんとなくやってみる、とかDJイベント以外でも使う、わかりやすいUIがよい、のであればかなりありかと。

 

動画素材のバンクに多く動画を登録できるのもポイントです。

 

colorcodevj.artteknika.com

 

・MixVibes Remix Video【Win/Mac】【汎用向け】($49~$99=約¥5,000~11,000)

Pro版だとちょっと予算オーバーではありますがクラブっぽいVJができます。デフォルトの素材やエフェクトも豊富です。2素材以上も扱え、映像を演奏する感覚でいろいろできます。BPMの概念もあり、音ハメっぽいVJもこの価格帯のソフトにしてはかなり得手かと。最近更新があんまりないソフトではあります。

 

ただ、シークバーとかがない(おそらく)のでアニクラでタイミング合わせがしたい!という用途にはあまり向かないかもしれません。

 

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www.mixvibes.com

 

・MixVibes Cross DJ 【Win/Mac】【アニクラ対応】($49~$99=約¥5,000~11,000)

RemixVideoを開発してる会社のDJソフト。Pro版だとビデオファイルも扱えるみたいです。ちょっといじってみたけどデモ版では搭載してないのかビデオパネルの出し方がわかりません・・・いわゆるDVJソフトなので操作感はVirtualDJや下記のdjayに近いと思われます。(おそらくデモ版ではビデオパネルがないのかも?)

 

こちらもしばらく更新はありません・・・

あまり情報はありませんが2素材のビデオを混ぜることができます。

 

Cross DJ FreeにVideoライセンスをつけると5000円くらいで、Pro 4は11000円くらいです。

 

www.mixvibes.com

 

 

 

④サブスク

1万円以内!ってことでまあ累積ですぐ1万円越しちゃうのですが、短期で使いたい!とかちょっと目先の案件で使いたいならサブスクも候補に入ります。

 

・VirtualDJ(月$21.6=月¥2500前後)

上記でVirtualDJについては触れたので省略。MIDIコンのアサインとロゴ消しができるようになります。買い切りが$299=38000円くらいなので、1年半以上活動するよ!な人は買い切りのほうがいいです。あと、Resolume/VirtualDJ/VDMXと連携可のため、ほとんどの人はVJやってる限りは構成に組み込む率高いです。

 

RekordboxVideo(CreativePlan)(月¥1200)

 

RekordboxVideoはサブスクでしか使えないのですが、リリックも使いたい!とかDVJもやる!とかなら選択肢に入ります。ただ、PCスペックはVirtualDJより必要なのでその点だけ注意してください。

 

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rekordbox.com

 

・DJay Pro AIiPad/Mac)(月$6.99=約794円)

前は1万円以内で買えたのですがサブスクになりました。上記2つよりは値段も機能も抑えめです

 

ビデオを扱えるのはiPad、およびMacbookだけです。Mac版はPCで扱えるので検索ソフトから素材を入れてVirtualDJ的な使い方ができます。DJコントローラーにも一部対応。

 

気軽に2素材混ぜたりアニクラVJするにはVirtualDJとともに選択肢に入ってくるソフトです。対応してるコントローラーはRekordBoxよりは多くVirtualDJよりは少ないです。

 

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www.algoriddim.com

 

番外編:学割×BlackFriday

 

11月にはBlackFridayがあります!VDMXResolume、GrandVJはここ数年はこの時期、約半額になってます。

 

VDMX、Resolumeともに日本円にして約4万と高額です。

 

ですが11月のBlackFridayで買うと約4-5割引き学割で半額なので、学生のうちにBlackFridayでVDMXやResolumeを買うと値段が1/4~1/3くらいになり

 

なんと1万円前後でVJソフトが手に入ります。(VDMXは1万超すかもだけど3ライセンスついてくるのでまあ1万円以内としましょう。もちろん1人で3Mac的な感じなのでライセンス譲渡はよくない)

 

2021年のBlackFridayは11月26日なので、VJ始めたい人は各サイトの情報を逃さないようにしましょう。基本的にはどちらのライセンスも永続なので、学生のうちにライセンスだけ購入してハードは社会人になってから買う!とかでも◎。基本的にはこの時期しか割引されない+割引率がすごいので買うなら11月のBlackFridayがおすすめです。

 

毎年割引はありますが、今年も確実に割り引かれるとは限らないので一応そこだけは注意です。

 

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狙いたい人は今のうちPayPal等に登録して、あと各サイトをお気に入りに入れるなどしておくとよいでしょう。

 

vidvox.net

 

resolume.com

 

GrandVJは学割率が確か10%とかなので1万以下にはなりませんが一応載せときます

 

dirigent.jp

 

セールはおそらく金~日の3日間とかなので逃さないようにしましょう。

 

また、この3ソフトに関してはPCの要求スペックが高い+無料版でほぼ機能はフルで試せる(ロゴが出たり設定が保存できないだけ)なので、

 

欲しい人は今すぐインストールして使い心地と自身のPCのスペックで足りるかの検証をお忘れなく。

 

 

 

ということで、1万円以内(ちょっとオーバーしたものや古いものもありますが)で思いつくVJソフトについて解説しました。TouchDesignerやProcessing・・・もあるにはあるのですが初心者向けではないので今回は割愛します。

 

もちろん本格的に始めるにはそれなりのスペックのPCと各種VJソフトがあったほうが結果楽(大は小を兼ねる)なのですが、やっぱり20万くらいはスタートに必要なので結構敷居が高くなってしまいます。ですが、映像を2つ以内出したり切り替えるのであれば、今回紹介したように0円から可能です。また、iPadiPhone向けのものはサブのVJシステムや落ちたときのリカバリー、あとパーティ中に撮影した写真やムービーの運用などにも使えるので、もうすでにVJやってる方も導入を検討してみるといいかもしれません。

 

ぜひ、この時期にお試しでもいいので興味のある方は各種ソフトをいじってみてください。

Resolume買った人・これから買う人向け!! BlackFridayで買う前に確認すること・知っておきたいこと

実はもう11月のBlackFridayも近い!ってことでResolumeを買う人多いのでは?

 

ということでResolumeを買う前後でやることをまとめていきます。

 

今回は過去記事も含め、買う「前」にすることをまとめました。

 

 

 

要約(↓今回は先に書きますね)

 

・エフェクトかけないポン出しならVirtualDJのほうがおすすめ

・ゲーミングノートかMacbookProじゃないと動作重いです

・BlackFridayで買う前にソフトは試せるので負荷チェック

・汎用素材はResolumeAlleyで変換してSSDに入れること

 

まず・・・

 

1.自分のプレイスタイルにResolumeが合うか今一度確認

 

まず前提からですが、Resolume買う前にまず前提として、自分のVJスタイルにResolumeが合うかどうかを確認しておきましょう。

 

こういう人におすすめ!

・VirtualDJでアニクラVJやってるけど汎用素材混ぜたりエフェクトかけたりしたい

Remix系の曲のVJ担当することが多い

・結構クラブ寄りなVJをやる機会が多い

オタク向けソングとクラブ系楽曲を行き来するイベントでVJすることが多い

・配信やってるけどカメラのかんたんなスイッチングやエフェクト等したい

エフェクト寄りのVJがしたい

・汎用素材はこれから集める、もしくは豊富ではない

・VJとしてレコボリリックを活用したい

ゲーミングノート(Windows)またはMacbookProを持っている、もしくは買う予定

BPMを示すタイプのVJがしたい

 

こういう人にはおすすめしない

・エフェクトかけたり汎用素材流さないタイプのアニソンVJをしたい

・PCがゲーミングノートやMacbookPro等でない

汎用素材をたくさん持っていてその数でせめるタイプ

・現場で素材を受け取ることが多い

・ひとりのPCを使って交代でVJすることが多い

・ソフトを複数立ち上げることに抵抗がある

 

ざっくり言うと

 

・ポン出し(映像に味付けせずタイミング合わせて出す)が主体→VirtualDJ使ったほうが厳密にタイミング合わせられるよ

・多くの素材を扱いたい&もらった素材をそのまま扱うことが多い→GrandVJやVDMXが合うかも?

・ひとりのPCを使って交代でVJ→GrandVJのほうがUIは簡単め。エフェクトかけないならiPad+TouchViz or ColorCodeVJ でも。(Resolumeでもいいんですがいろんなことを回り道する仕様上構成に個性が出やすい)

 

Resolumeが得意なこと

・エフェクトを扱う(自由性が高くキレイなエフェクトも多い)

・他のソフトからの入力やカメラを扱う(Spout/NDI/カメラ入力などなど)→タイミング合わせもエフェクトもどっちもやりたい!ならVirtualDJ+Resolumeを使いましょう

MIDIコンで操作する

・展開が決まっているセットで映像をプレイリスト的に操作する

・タッチパネルでの操作はGrandVJ等よりはしやすい

・素材の再生速度をTapBPMに合わせられる

 

Resolumeが苦手なこと

・速度が微妙に変化するアニクラ等のVJで動画の再生タイミングを厳密に合わせる(VirtualDJと組み合わせることになる)

・オーディオリアクティブ(できなくはないが機能は荒め)

・ステップシーケンサー(1拍ずつ素材を切り替える。できなくはないが結構回り道)

・オーディオスペクトル(他のソフトをキャプチャするか地道な作業で作るしかない)

・自動BPM解析(できなくはないが他のソフトと組み合わせることに)

・多量の素材を扱う(デッキを切り替えると時間がかかる、素材を横に長く並べることになるし大量に素材を並べるとメモリを食う)

・DXVエンコード以外の動画再生(重いもしくは対応していない。これもVirtualDJと組み合わせるのがおすすめです)

 

こんな感じです。

 

↓この記事も参考にしてみてください

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

あとは周りのVJさんが何を使ってるか?も重要です。教えられるは正義なので周りに合わせて選ぶとか好きな感じの絵を出してるVJさんに何使ってるんですか?と聴くのもアリですね。

 

2.PCスペックの確認

Resolume買った!!これで俺もVJだ!!!ってなったあとにPCのスペック足りてませんでした・・・って人を結構見ます。

 

ここでResolumeを動かせるPCスペックについて復習しておきましょう。

 

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resolume.com

 

これみてもわからん!って人もいるかと思いますがぶっちゃけよほど偏ったスペックじゃないゲーミングノートPC(GPU入ってるやつ)なら動くよ!ってことです。

 

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価格.comだと8万円代くらいから。下位クラスのPCのメモリを16GBに換装するだけでもそこそこ動きますが安い買い物ではないため、そこそこのPCを買っておくことをおすすめします。ぶっちゃけるとVRできるスペックのPCあればかなりいいと思います。

 

 

探すときはこの緑色のマークを確認してください。下のシールはGTXですがRTXでももちろんOK!です

 

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ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

ビデオカードもいろいろあるんですが、とりあえず下2桁が50以上の結構下位クラスでもVirtualDJ+Resolume4Layer+エフェクトくらいなら動きます。VRやりたいとかもっと動画読みたければ○○60以上(1060、1660、3060以上)がおすすめです。

 

逆に20万するPCでもゲーミングノートじゃないとなかなか重いと思います。(ようはSur○aceとかL○t's noteとか・・・は合いません。)

 

また、ぶっちゃけるとほとんどの家電量販店ではこのタイプ(ゲーミング)のノートPCを取り扱ってません

(都内の専門店とかPC専門店とかヨド○シならあるかもしれない。)

 

一応価格コムでResolume動くかなーなPCを並べたものです。参考までに。

 

HDMI端子あり

SSD容量512GB(理由は後述)

・メモリ16GB以上

 

で絞ったものです。換装しない前提で。換装できる方はもっと安い機種も候補に入ります。

 

kakaku.com

たぶん買うなら公式サイトが安いです。

 

ちなみに・・・知り合いも含めRyzen5、Ryzen7、Ryzen9で動作は特に問題ないらしいですが公式ではサポートしてないので心配な人はintel系のCPUのほうがいいかもしれません。

 

3.体験版を入れてみる

 

Resolumeは買う前の制約がロゴ出る(のとレゾリュームアベニューってしゃべる)だけ!なので自分のPCで動かせるかどうかを検証しましょう。

レゾリュームアベニューが喋るのは体験版だけなので聴いておくのも一興

 

具体的には、動画を縦4つで再生して映像がかくつかないかを確認してください。(初期サンプルとか下記のBeeple等でOKです)

 

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これで変に遅くなったりPCが爆熱にならなければOK・・・ですかね。

 

素材2-4再生するだけでタスクマネージャーが真っ赤になる人はPCの買い替えも検討してみてください。(素材は下記の方法で変換してから再生をおすすめします)

 

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ちなみにゲーミングノートのエントリーで4素材再生してこのくらいです。

 

CPUやメモリがこれだけで90%とかになる人は設定を見直すか機種を変えるか検討してください。

 

確認項目は以下です。

 

①素材はDXVエンコードして(Resolume Alleyを通して)、SSDに置いているか?

②画面出力サイズは適正か?

③ACアダプターが刺さっており正しく給電されているか?(給電されてないとPCは本来の性能を発揮できません)

④常駐ソフトは立ち上がりすぎてないか?

 

このあたりはSzkさんの記事も参考になるかと。

 

szkhaven.com

 

ちなみにこれから買うよ!な人は人によってはGrandVJも候補に入ると思うのでそちらもいじってみてください。Macbook持ってる人は一応VDMXも。

 

あと、この記事を読んでる方はアニクラVJも少なくないと思うのですが、自分が現場でやる構成を試してみてください。

具体的にはResolume+VirtualDJ+Everything+ブラウザ等を立ち上げ、VirtualDJで2-4素材読み込んだ上でResolumeで2-4素材ほど読み込んだ上で負荷を調べてください。

 

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4.素材の調達

f:id:ino2408m:20211008211150j:plain

 

 

素材を各サイトから調達します。

 

とりあえずは最初の最初期はBeeple、Booth、動画素材.comあたりのサイトが無料だったりコスパがよかったりで使いやすいと思います。最初のお供としてはかなり強いと思います。

 

www.beeple-crap.com

 

booth.pm

 

xn--hhro09bn9j8uh.com

 

実際結構ここにある素材だけでもいろんな曲に対応したVJが可能です。

 

が、無料や安価で良質な素材が手に入る=ほかのひとと被りやすい、でもあるので、個性を出したいとかなると自分で作ったりちょっとマニアックなサイトから手に入れたり、になると思います。

 

5.素材の変換について

VirtualDJでのアニクラVJだと動画形式は割と最近は

 

拡張子:.mp4

コーデック:H264

 

が多いと思います。これはなぜかというと容量が小さい割に画質が良いからなんですが、VJソフトで低負荷で再生するには変換が必要になります。

 

 

Boothなどで販売している素材もこの形式が多いです。

 

.mp4(H264)再生できるソフトは2021時点で一番多い(RekordboxVideoでも読めるしResolumeで直接読めるので間違いない)のですが

 

・再生が重い

・キーフレームの概念があり映像を飛ばして再生すると崩れたり特定の秒数に飛ばせないことがある

・速度を変えた再生が苦手

 

という欠点があり、Resolume等にとっては扱いづらい形式です。

 

ここで出てくるのがResolumeの場合DXVというコーデックで、変換ソフトを使うことになります。ただここでResolumeの親切なところが一つあって、変換ソフトがついてきます。

 

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ResolumeAlleyっていいます。これを使って動画を

 

拡張子:.mov

コーデック:DXV

 

に変換します。

 

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この形式は

 

・速度を変えたり逆再生したりにやや強い

・再生の負荷の一部をグラボに手伝ってもらえる(のでCPUとメモリを他のことに使えるようになる)

・ただしファイル容量は大きい

・Resolume以外のソフトではやや扱いにくい

 

という特徴があります。

 

変換の方法ですがソフト立ち上げてドラッグアンドドロップして変換するだけ、なのでかなり楽です。(ただしResolume以外で扱いにくくなるのでもとの動画ファイルも残しておきましょう

 

変換の具体的手順はこちらの記事を参照してください。

各種再生ソフト(MediaPlayerClassicなど)で再生できたりエクスプローラーでサムネを表示する方法も含めて書いてあります

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

あと、これ前いい忘れてたんですが、DXVエンコードした素材はSSD(外付けでも内臓でも可)に置いてください。外付けHDDから読むとせっかく変換してもめちゃくちゃ重いです。

 

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ちなみにSSD自体も値段によって寿命が違うらしい・・・です

 

特にアニソン/アニリミ等のVJの場合、Resolumeを本格活用する!ってなるとUSBハブにSSDHDDMIDIコンつないで・・・と設営が大変になるので、ある程度部品交換できるのであれば最初からSSD多めのモデル買う内蔵SSDを大容量に換装しておくと楽かと思います。(内臓の1TBをDドライブに+1枚増やせるなら運用としてはおすすめです)

 

余談ですがGrandVJやVDMXの場合はhapと呼ばれるコーデックがいいみたいです。複数のソフトで動画運用する人はこちらのほうがいいかもです。

(変換の仕方は割愛)

 

ということでResolumeを買う前に確認すること・知っておきたいこと、を個人的にまとめた記事でした。

 

買おうと思っている方の助けになれば幸いです。

 

今後もBlackFriday特集みたいなのかけたらかこうかな、と思ってますのでよろしくお願いいたします。

 

汎用素材、わたしはこうフォルダ分けしてます

どちらかというと論的な話だし諸説あるのでなんともですが、汎用素材のフォルダ分けをしてそれが結構使いやすかったので、わたしはこう分けてるよ〜というのを書いてみます。

 

素材分類しとくと楽です!

 

たとえば空(そら)の素材を当てたい!とか。なんかクラブっぽくしたい!とか。前はフォルダから探すのが結構めんどくさかったのですが今は少し楽になりました。

 

まず前提として「素材の色で分ける!」は思いつくかもしれませんが、ResolumeにはColorizeやHue Rotateなどの色変えエフェクトがあるので、色はあんまり関係ないです。(もちろん色で分けるのもあり)

 

詳しくは「素材の前加工」についてを参照。

 

 

ino2408m-pinv.hatenadiary.jp

 

 

特にHueRotateは便利で、青い空を赤く染めることもできます。

 

本題。

 

素材をこんな感じの基準で分けます。

 

①素材が名前のある物体や事象であるかどうか

一番大事です。空や羽や時計には名前があります。(こう書くと詩人みたいだな…)こういう素材を便宜上具体素材と呼ぶことにします。具体素材は歌詞や曲名にそのワードが出てくるとき武器になります。

 

②素材がかっこいいかかわいいか

かっこいい系の素材(クラブっぽいやつ、サイケとかで電子音楽で使えそうなやつ)、かわいいやつ(エレクトロやポップス、KawaiiFutureBassに合いそうなやつ)など用途別に分類。

 

③素材がメインになるかエフェクト/背景っぽいか

 素材が単体でも効くメインになるものか背景か、他の素材と組み合わせて効果を作り出せるものかで分けておくと便利です。

 

④白素材はいろんな使い方あるので別フォルダに

白素材に関してはビートマーカーとして使ったり、マスク用の素材にしたりといろんな使い道あるのとどんな素材にも重ねられるので、フォルダとしてまとめとくと便利な気がします。

 

 

これらを考慮して素材をフォルダ分けしたら私はこうなりました。

 

もちろんこれが正解じゃないんですけど、個人的にはこれやったらスッとセットが組めるようになりました。

 

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①Animal

クラゲ、魚、犬、猫などの動物素材を入れておきます。

かわいい曲や犬や猫に関する曲なんかで飛ばすと結構アクセントになるかと。

 

海洋生物の素材なんかもアクセントに使うとクラブを水族館にできるのでおすすめです

 

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②Bio

細胞顕微鏡とかのイメージがあるもの。アンビエントとかに相性いいかな感があります。

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③Effect/Lightning

 

絵に対していい感じに光あてたり、動きを加える系の背景素材。サビや楽器が増えたところとかで一段階素材加えてさりげなく変化させたりに最適です。

 

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Equalizer

 

オーディオスペクトルと呼ばれるものです。ソフトから作ってもいいのですがその曲のものじゃなくても他の素材とたすと音楽~って感じがします。

 

夜景+オーディオスペクトルとかもよく使ってます。

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⑤Fire

名前の通りです。ユーロビートとか火が出てくるアニメの曲とか(灼眼のシャナ炎炎ノ消防隊等)でよく使います。

 

実は自身のイベント(オタドア)で特撮を使う人がちょっと増えたのですが、特撮に結構合うみたいです。(ダイナマンとか

 

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⑥Fog

霧っぽいふわふわとかを入れてます。バラードやチルなんかで使えます。

 

あと泣きメロがあるハウスやアニソンなんかでもいい感じに演出できます。

 

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⑦Galaxy

 

スマホではなく宇宙や天体や星などを入れてます。

フューチャーベースとかドラムンとかのなんか宇宙船に乗って駆け抜けるイメージの曲とか、星に関するアニソンとかで活躍。

 

なんか宇宙とか未来感のある曲で投影するといい感じになります。

 

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⑧Game

ChipTuneとかピコピコしてる曲とかゲームミュージックなんかで使います。

 

8bit-16bit感(つまりファミコンスーファミ)感ある素材とか、あとはポリゴンで具体的な物体を表示しておりゲームっぽい素材がこのフォルダに入ります。

 

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⑨Glitter/Particle

 

キラキラしてる素材の中でも点っぽい、ラメっぽい感じの素材が入ってきます。

 

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⑩Lazer/Cyber

 

クラブ系の素材の中でも質量がなさそうな抽象画の表現のものが入っています。いわゆるトランスやEDMとかで活躍するクラブ~な素材です

 

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⑪Machinery

 

立体構造物機械っぽい素材がここに入ります。歯車とかもここかな。

Industrialとかロックとかハードコアとかで活躍します。

 

スチームパンクやSFなアニソンでも結構相性がいいです

 

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⑫Marker

 

白素材や背景の黒部分を透過して使うタイプの素材が主に入ってきます。主に他の素材と組み合わせてリズムを作ったりできます。

BPM連動のものも多いのでジャンル問わず大活躍する素材です。

 

私はMarkerにまとめてしまってますが、MaskやTransition向けの素材を豊富に持っている方がいればこちらもフォルダ分けしておくと使えるでしょう。

 

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⑬Nature/Plant

実写の植物の素材が入ってきます。

とかとか。

これもチル/バラード系で使えます。

桜とかひまわりとか紅葉も入ってるので、季節感ある曲で大活躍します。

 

実はアニソンとかでも結構活躍の機会が多いです。

 

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⑭Night

 

夜景や夜の街の素材です。

 

雰囲気のいい曲、夜が舞台の曲、Hip-Hopなどで使います。この素材使う曲は総じてBPM80-115くらいが多い気がする。

 

バーカウンターでお酒飲みたくなる曲なんかに使うと効果的です。

 

トレンディーなJ-POPにも使えます。

 

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⑮Number/Clock

 

数字とか時計の素材が入ってます。SFな曲とか、タイムリープ要素のあるアニメとかにぴったりです。

 

クラブミュージックでも未来感ある曲とかで活躍します。

 

数字がクルクル回るだけでもいわゆる中二感みたいのが出るので、効果的に演出できます。

 

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⑯Object

 

具体的に名前がある構造物を放り込んでます。羽、ピアノ、パスタなどなど。

 

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⑰Oriental

和風柄や鳥居など和風~な素材が入ってます。

 

登場人物が和服着てるアニメとか音に三味線が入ってる曲とか、妖怪あやかしと戦うアニメとか。

 

実はクラブミュージックでも和風の音が入ってる曲多いので、効果的に使えると心強いグループです。

 

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⑱Picture

昼の街などどこにも分類されない実写素材が入ってます。

遠景とかをなんとなくここに入れてます。日常ものとか、都会で社会人が頑張る系の曲?とか昼要素の強いシティポップとかでたまに使います。

 

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⑲Pop

色が強めのパステル~な素材とかハートなどのかわいい素材が入ってます。

アニソンでも可愛い系の曲が多いので大活躍のグループです。

 

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⑳Sky

青空(たまに夕空や曇り)の素材が多々入ってます。

 

エモい曲、青がイメージの曲はもちろん、アニソンのVJを汎用素材でやるならほぼ必須の素材です。

 

なぜならかなりの曲が青空のある空間を走ってるからです。

 

少年誌ロックきらら系楽曲のサビ前に飛ぶやつ、空がテーマの作品、などひたすら色んな曲に使えます。

 

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㉑Smoke

です。どちらかというと効果って感じで使ってる気がします。

 

HipHopとかでも使えます。Fireと組み合わせても面白いかも。

 

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㉒Texture

ベタ塗りな背景っぽい素材を入れてます。

 

私はRekordBoxLyricを使うので、レコボリリックや白素材で切り取って使うといい感じの素材をここに詰めてます。

 

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㉓Thunder

電気、感電っぽい素材を入れてます。ビリビリ。

 

電気に関する曲とか(ようは超電磁砲とか)、あと音がビリビリしてる曲とか、エレキギターとかそういうのに使ってます。

 

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㉔Tunnel

BPM依存感の少ないトンネル素材を入れてます。

 

ハードコア、ドラムンベース、ロックなど活躍機会が非常に多いです。空間の奥行きを使えるので立体感も出るし曲が進む感じがするのでかなり多用してます。

 

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㉔Water

水に関する素材です。海や水に関する曲はもちろん、プログレッシブトランスとか夏の爽やかな曲にも合います。

 

水中っぽい曲って思ったよりも結構あるので結構使用頻度は高めです。

 

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㉕Weather/Season

 

雨とか、あと季節感のあるものを入れてます。例として雪とか。

晴れ以外の天気とか桜や紅葉とかクリスマスも私はここに入れてますね。

 

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こんな感じです。見ての通り、めちゃめちゃ雑に分類しているのですが、同じグループのものをResolumeでも近くにおくことにより以前よりは適当に素材おいてもそれっぽい表現ができるようになりました。

 

まとめると、

クラブ系実写系で分ける。あと用途とかジャンルとか。

抽象物具体的なものかで分ける

ポップなものかっこいいもので分ける

RPGでいうところの魔法属性に従って分ける(火、水、草、雷とか)

・他の素材と組み合わせるかで分ける

・何でも使えるトンネル系とエクスクルーシブな素材(物質・具体物)で分ける

・ここぞというときに使いたいやつ!(季節・天気・キーワードで出せるようにしとく)をまとめておく

 

みたいなスタンスで自分なりにフォルダ分けしておくと、目的の素材が探しやすくなると思います。

 

特にアニソンやVTuberやボカロなどの分野で、曲がクラブ寄りとは限らない場合、結構素材の感じも1セット内で大きく変えることになるので、アクセスしやすいよう整理しておくと、かなり楽になると思います。

 

ということで、自分なりのフォルダ分けの紹介でした。